神大 受験生応援板

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らむたむ 3年生 文系 文学部 大学入学共通テスト, 2次試験, 学部生活・進路等

【質問内容】

こんにちは。文学部を志望している3年生です。神戸で文学を学びたいと思ってこれまで目指してきたのですが、今回の共通テストの結果がちょうど7割でした。しかも、これでも自分の中ではよく取れた方で、浪人してもう一度受け直す勇気もなかなか出ず、出願を迷っています。一度は違う大学を考えたのですが、本当にいいのかと訊かれると何も言えず、どうしようもなく悩んでいます。この結果から挽回して合格することは現実的に可能なのでしょうか。もしそういった経験がある先輩がいらっしゃったら、勉強方法などを教えていただきたいです。また、浪人して入学された方のお話もよければ伺いたいです。それから、入試とは関係ないのですが、フランス文学の専修ではどのようなことができるのかも詳しく知りたいです。よろしくお願いします。

 

【回答】

らむたむさん、質問ありがとうございます!文学部一回生のきょんです。

 

私からは文学部におけるフランス文学専修について答えさせていただきます。私はフランス文学専修の者ではないのでお伝えできることに限りがあるのですが、ご了承ください。

 

フランス文学専修では、講義の種類によって学ぶ内容が変わり、フランス文学史について学んだり実際に作品を用いて討論したりします。フランス人教師による会話や作文の授業もあるようです。これまで出されている卒業論文をみても、フランス文学作品やフランス文学作者についての研究が主であるように感じました。文学部では一回生の後期に専修を決めます。それまで前期では15の専修を文学、哲学、史学、社会文化、知識システムの5つに分けた入門講義を受け、後期では15の専修それぞれで設けられた人文学基礎という講義を受けた上で専修を決定します。私は前期に文学入門を受け、フランス文学の授業を受けました。内容としては、フランス語で書かれた詩についての授業とフランスの現代小説について学ぶものでした。人文学基礎のフランス文学は受けていないのですが、他の人文学基礎の講義から考えても、より詳しく本格的にフランス文学の作品や作者について学ぶものとなっているのではないかと思います。少しのことしか答えられず、申し訳ないですが、以上がフランス文学専修についての説明となります。お読みくださりありがとうございました。

 

・(ここからかいかいです)こんにちは。農学部1回生のかいかいです。ご質問ありがとうございます。私は浪人経験があるので、その経験を中心に上の回答に補足する形で回答させていただきます。まず、ご質問にお答えする前に、大前提として目の前の二次試験に全力で取り組みましょう。そして逆転合格を目指すことをお勧めします。なぜなら、ここからの追い込み次第では現役生は十分に学力を伸ばすことができるからです。しかし、そうはいっても逆転合格を目指すうえで、浪人するか、どこかの併願校に進学するかといった悩みは出てくることと思いますので、(実際どうするかは二次試験終了後に考えることをお勧めします。今は二次試験に全集中です)私の浪人経験が少しでもお役に立てればと思います。

 私自身、進路については経済状況とどちらの選択をすれば後悔しないか、という2点を軸に考えました。どのような軸を置くのかは個人によるところが大きいのですが、自分自身が後悔しないかどうかを最も大きく考えるのがよいと思います。現役時代は、共通テストで高得点が求められる国公立医学部を志望していたのにも関わらず共通テストで大失敗しました。当時は医師になりたいという強い意志があり、予備校費は両親にお願いして出してもらうことにし、浪人することを決めました。一年辛い思いをしたとしても医学部進学を諦めたくなかったのです。

浪人期になると、私大医学部の進学は経済的に現実的でなく、また二浪は自分の精神状況を踏まえると厳しく、一浪目でかなり全力を出せたからもう悔いはないと思っていたので、一浪でどこかしらの大学、最悪非医学部であっても進学することを決めました。また、浪人生として受験勉強を進める中で、医師免許取得という一つの目的に向かって勉強するよりも、自分の知らない学問にもっと触れてみたいという気持ちが大きくなり、扱う学問分野の広い農学部に志望を変更することにしました。この時が浪人期の12月です。そのため、農学部が設置されている、十分に2次対策が必要な大学(京大、名大など)を目指すことは諦め、比較的標準問題からの出題が多い神戸大学に出願しようと決めました。そしてこの大学で学ぶ中でどうしても納得がいかなければ、3年次編入学や、大学院進学の時に他大学や他学部に進学することや、一から医学部受験をやり直すことを検討すればいい、と決めました。しかし今のところ後悔はしておらず、むしろこのまま、扱う領域の広い農学の学問領域の中から何か自分の興味のあるものを探して勉強していくことを楽しみに思っています。

思い返せば、確かに、浪人時代真っ只中の時期は、大学に進学した高校時代の同級生が大学生活を謳歌している間に勉強をし続けるので、悔しい思いもしましたし、時にはどれだけ頑張っても思うように結果が出ない時はあった気がします。そのなかでも模試の結果に一喜一憂せずに歯を食いしばって頑張り続けることはとても辛いことでした。しかし、努力は総じて報われることは多いが毎回必ず報われるわけではないことを知りましたし、忍耐力がつきました。これらのことは、今の自分を形成するのに大事なことだと思いますし、精神的にすごく成長できたと思っています。また、勉強に一点集中する分、3食の食事やたまに気分転換をすることがすごく楽しみになりますし、卵を割って双子だったりするとものすごくうれしくなったりして、毎日些細なことでも喜びを感じられるようになった気がします。自然とそういう状況にならないとしても、それくらいのことを楽しもうという気持ちがあれば浪人期は精神的に楽に乗り切れるのではと思っています。

しかしいざ大学に通い始めると、もはや勉強と遊びとバイトとサークル活動の忙しさから、浪人による1年の差を気にする機会なんてものはなくなります。1年遅れて入学しても、感覚的には他の学生と大きく違うことも、就職時に不利になるようなことも決してありませんし、1年の差というものは社会的には大した問題ではない気がします。むしろ振り返れば一生懸命頑張ることができた、総じていい経験だと感じています。

ここまでの文章は、私が浪人をして感じたことを思ったまま述べたものでした。決して浪人した方がいいと、推奨するものではありません。しかし質問者様は、浪人することに対してマイナスな印象を持っていそうだと感じましたので、質問者様の今後において後悔のないものにしていく選択肢の一つとして検討してもらえればいいのかなと思い、プラスとなる視点を中心に記させていただきました。

以上が私の回答となります。文学部のコース編成についてや、逆転勉強を目指す勉強法については、他の回答者のほうから回答すると伺っておりますので、そちらを参考にしてくださればと思います。共通テストが終わり、不安な気持ちもあろうかと思いますが、最終的な決断はご自身がされるものですし、決断すればあとは自分を信じて突き進んでいきましょう。質問者様が悔いのない選択をされること、また最後まで全力を出し切れることをお祈りしています。長々とした文章をお読みくださりありがとうございました。