【質問内容】
前期入試が終わり、法学部の後期入試に向けた勉強を始めたのですが、赤本に過去問は3年分しかなく、他にどのようなことをすればいいのか分かりません。法学系の新書を読んだり前期試験対策に購入した現代文問題集の要約問題をしたりしていますが、これもどれくらい役に立つのかいまいち分からず…。もし法学部の後期入試を受験した、又はしようと思っていた人がいらっしゃったら、どのような勉強をしていたか教えていただきたいです。
【回答】
こんにちはしゅーさん!法学部1回生のりっきーです。私は前期合格で、後期は他の大学を受験することを考えていたので、後期試験で合格した友人数人に当時していた対策を聞き出してきたので、それをまとめて回答とさせていただきます。
前提として必要な力は3つあります。
①素早く長文を読む力
ゲシュタルト崩壊を起こさず、緊張と焦りに負けず、最後まで意味内容として文字を脳にインプットし続ける根気が必要です
②バランスよく要点を抜き出す力
・問題文中に下線部を引く→読み終えたら全体を見直して適宜追加・削除する
・前半濃くて後半薄っぺらくなることなどないように。必要字数から逆算して抽出する
③明瞭で論理的な文章構成にまとめる力。
・接続語の使い方、段落の区切り方、全体のテーマに沿ってきれいに要約を展開する
(川の流れのように。曲がったり支流に分かれても全体で見たら山から海へ向かうイメージ。伝わって欲しい!!意味不明やったら無視で大丈夫。話をあっちこっちに展開させないってことが言いたいです。)
次に対策としてやるべきことです。
①過去問三年分解き終わったら、冷静な状態で回答と問題文を読み比べ直してみてください。他人に見てもらうのも良いと思います。
②学校の図書室に行って、さらに昔の過去問があれば借りて解いてみてください。なければ、通販サイトやフリマサイトなどで手に入れてしまってもいいです。目的は、とにかくペース配分・要約の感覚(どれくらいの濃度で何字になるか知る)・問題の形式に慣れるためです。
③スキマ時間に時事問題や教養に触れてください。問題文が理解しやすくなります。ただし、時に悪影響を及ぼし得るので注意してください。あくまで問題文に忠実に書くことが重要です。小論文用の小ネタ本みたいな市販の参考書もあるので、不安であればそういったもので法学部の小論文に出やすいテーマを大枠で掴んでおくと良いかもしれません。こういった勉強は法学部に入った後も役立つので、法学部の基礎学習の勉強と考えて勉強するとモチベーションも保ちやすいと思います。
端的に言って、作文力は2、3日徹夜でやれば飛躍して伸びるような類のものではないと思います。多くの合格者の友人も「赤本直近三年分を解いた」だけという人が多いです。かなりたくさんの文章を読んで、たくさんの文章を書くことになるので、最後に案外ものをいうのは、神大に行きたい!という執念に起因する粘り強さかもしれないです。日頃の学習の中で読む力も書く力も基礎はきっと作られているはずです。今までのあなたを信じて頑張ってください!